5歳児はアメリカの義務教育1年目【バイリンガル教育】

私たち家族がアメリカに住み始めて、一年弱たちました。

 

9月より二人の子供が揃って公立の小学校に通うようになり、日々学力や語学力の成長を感じています。

今回はアメリカの小学校の仕組みについてご紹介します。

 

アメリカの小学校の仕組みとは

アメリカの義務教育制度や就学期間は州によって変わりますので、私が住んでいるカリフォルニア州の話になりますが、日本でいう小学校はElementary Schoolと呼ばれ、一般的に5年生までが在学しています。

出典:ぱくたそ

息子は5歳なので、日本では年長さんの年ですがアメリカではKindergarten(キンダーガーテン)と言われる学年になり、翌年の一年生へ進級するまでに基礎をしっかり身につける準備期間のようなクラスになります。

余談ですが、日本では幼稚園や保育園に通っているお子様が大半だと思いますが、アメリカではそれにあたるものがPre-schoolまたはDay careという施設になります。

 

このほとんが有料で、例えば月曜~金曜日まで朝から夕方まで預ける1日保育になると、月に7万~10万円ほどかかることもあり、共働きでなければ週に2.3日、午前中だけ(もしくは3時間程度)預けるというパターンが多いです。

 

Kindergarten・通称キンダーでは何をするのか?

前述の通り、キンダーは基礎を学ぶクラスです。

まずは、集団生活でのルールが一番大切ですので、学校や教室内でやっていいこと、悪いことをとことん教え込まれます。

 

日本の幼稚園に通っていた息子にしてみればこの集団生活も特に問題ないのですが、キンダーが初めての集団生活になる子供も少なくはないので、新学期が始まった頃は教室が動物園のようになり、それは大変なものです。

皆が学校にも慣れ落ち着いて座っていられるようになった頃から、次第に遊びを交えてのアルファベットや図形、数などの学習が始まります。

出典:写真AC

 

英語をマスターするにはフォニックスが大切

アメリカの英語指導方法に『フォニックス』というものがあります。

これは英語の音を文字に結び付けるための規則であり、このフォニックスを理解することで英語の読み・書きが非常にわかりやすくなります。

例えば、DOGであればD=ドゥ O=オ G=グッ(GUといったようにウは発音しない)

このように一文字ずつ発音することによって単語につながると言う考え方です。

キンダーではこのフォニックスをじっくり学びます。

 

フォニックスが身につくと、単語も読めるようになり、耳で聞いた単語を書く際にも役立ちます。

このようにして、1年間基礎を学び翌年1年生に進級する頃には、本を読んだり単語を書けるようにまで成長し、スムーズに1年生の勉強をスタートすることができるのです。

キンダーになる前の今年の夏は、息子は自分の名前をアルファベットで書くこともやっとでしたが、新学期が始まってまだ1カ月ちょっとでフォニックスを使って発音することを覚え、シンプルで簡単な文章なら読めるほどになりました。

 

親のサポートで支えられるアメリカの学校

アメリカの公立の学校は授業料は無料ですが、州からあてがわれる学校への教育予算が少ないなどの理由から、各家庭へのPledge Driveと言った募金活動がよく行われます。

出典:写真AC

 

各家庭の募金額はお任せですが、息子の通う学校の今回の目標額は$100,000(約1100万円)で、なんと目標額に90%以上達成したとの事なので、相当な寄付金が集まったということになります。

この寄付金は、体育、音楽、コンピューター、美術の授業にかかる費用にあてられたり、教員のお給料にもなります。

その点、日本の学校は体育でも跳び箱やプール、本格的な運動会があったり、美味しい給食も食べられ素晴らしいと思います。

 

最後に、入学式もなく何気なく始まったアメリカの学校生活ですが、母子ともに学ぶことがとても多く、毎日新しい事を発見しているような日々です。

息子の1年後の成長が今から楽しみで仕方ありません。

 

 

ライター あおば

2児のママです。アメリカで楽しく子育て中です!



SNSでもご購読できます。