【バイリンガル教育】アメリカの小学生の習い事3つの特徴

日本では当たり前のように通わせていた習い事。
渡米してから習い事の数の豊富さにも驚きましたが、それにかかる費用は日本の1.5倍から2倍以上になります。
アメリカには、例えばスポーツだと、遊びの延長でできるような習い事から、放課後はほぼ練習に充てる強化選手育成コースのようなものまで幅広くあるので、子供のレベルに見合ったところからスタートできます。

今回は、アメリカの小学生の習い事について、3つの特徴をあげてご紹介します。

1.アメリカではスポーツは習い事で会得するもの

子供が日本の小学校に通っていた頃は、体育の授業で水泳をしたり、跳び箱をしたり球技も一通りしたりと、幅広いジャンルに触れることができ、子供も楽しんでいました。

アメリカでは、体育にそのようなジャンルのスポーツは組み込まれていない為、会得したければ、習い事で補うことになります。
フラッグフットボール、ベースボール、サッカー、スイミングなどのスポーツ系は男女ともに人気の高い習い事です。

出典:写真AC

 

私が好きなアメリカの習い事システムのポイントは、シーズンごとに設けられた期間内の「短期習い事システム」です。
大抵、3カ月ほどの期間でその時期に設けられたスポーツに申し込みます。

春季、夏季などはサッカーやベースボール、秋にはフットボール、冬には屋内でできるバスケなどが主流です。
現在、子供は2人とも週2でサッカー教室に通っており、土曜日はほぼ試合の3か月間です。
5歳のサッカー初心者クラスでも、スパイクにすね当て着用と、いかにも形から入るアメリカらしいスタイルですが、自分の名前と背番号入りのユニフォームを着て子供は毎回ワクワクしながら通っています。

日本ではいくつか習い事をしていましたが、基本的にやめない限り継続しなければならないので、新しい習い事を増やせば増やすほど、出費は増え自由になる時間は減っていきました。
その点、このアメリカのシステムならば、今シーズンはサッカーをして、来シーズンは野球をしたいという事も簡単にできるので、習い事の時間に束縛されることも減り、親子でありがたいシステムになっています。

ただ、アメリカの中学以上になると体育会系の部活動は、一から教わるものではなく、トライアウトと言う入部試験を受けなければ入れず、必然的に既に実力のある生徒しか入部できないことになります。
そのために、幼いころから習い事で本格的にスポーツをさせる家庭も多いようです。

2.アメリカではそれほどメジャーではない学習塾

日本では高校受験や大学受験を見据えて学習塾に通うのは一般的ですよね。
しかし、アメリカでは集団で勉強を教わるいわゆる日本で言うところの学習塾は一般的ではありません。
おそらく、背景に『受験』があるかないかの違いがあるのもそのひとつだと思います。

出典:写真AC

 

個人的に家庭教師をつけることもあるようですが、そんなアメリカで今ひそかに人気なのが『KUMON』そう、あの『くもん』です。
日本でもおなじみのくもんですが、こちらでも自分の学力とペースでプリントを解いていく、日本と同じようなカリキュラムが受けられます。

子供が通っている小学校は、毎週月曜日に一週間分の宿題が出され、金曜日に提出します。
友人のお子様が通う学校では、2週間分がまとめて出されたり、1か月分という学校もあるそうです。

我が家では、できる限り月曜日か火曜日に終わらせるようにしているので、残りの数日を有効活用するのに、自宅でも教材ができる『くもん』は大活躍です。

3.学校で習い事が出来るシステム

わが子の通っている学校には、After school Programと言われるものがあり、図書室や講堂、教室などを利用し放課後の一時間ほど、外部から指導者を招いて専門的な事が学べます。

出典:写真AC

その種類はとても豊富で、コンピュータープログラミング・演劇・ピアノ・スパニッシュ・護身術などなど。
やはりこちらも2.3か月という短期間ですので、あれもこれもチャレンジンしてみたいという子供の好奇心に応えるのにとても便利なシステムです。

学校でそのまま習い事ができるので送迎がいらないというのも、親にとってはとてもありがたいものです。
遊び感覚で習えるものから、将来オリンピック選手になれるんじゃないかと思うほど、ずば抜けた運動神経の子供たちが通う場所が至る所にある、非常にバラエティに富んでいるのがアメリカらしいところだと思いました。

習い事は将来への投資になっているんでしょうね。

ライター あおば
2児のママ。アメリカで子育て奮闘中です。



SNSでもご購読できます。