
ファミリーキャンプを始めたいけれど、どんなテントを買えばいいの?
自分たちで組み立てられるかしら?
初めてテントを購入する時は誰でも不安になるものです。
そこで子供と一緒に10年間キャンプに行っていた私のおすすめするテント選びについてご紹介します。
ファミリーキャンプで使うテントは最初はレンタルがおススメ
たった1回で、好きか嫌いかがハッキリしてしまうのがキャンプの特徴かもしれません。
初めてのキャンプで家族の誰かが嫌いになってしまったら、せっかく揃えたキャンプ道具は全て使わなくなってしまうのです。
家族に合ったテントを購入するために、デビューから数回のキャンプは、レンタルしてみることをおススメします。
ファミリーキャンプで使うテントに求める4つのポイント
我が家は長男が1歳になった夏にキャンプデビューして10年間楽しみました。年間で20回以上行っていた時期もあるほど、夢中になっていました。
初めて買ったテントは小川キャンパルのリサービアで、2度ほど強風により曲がったポールを修理しましたが、今も現役で頑張ってくれています。
その後、小さめのテント(小川キャンパル Z-F)を買い足して、2つのテントを用途に合わせて使い分けていました。
ファミリーキャンプで使うテントで重要な4つのポイントをみてみましょう。
1.安全性
キャンプでは、夜中に強風が吹くことも珍しくありません。大きな風の音で目を覚ますと、テントの側面や天井がしなって変形しながら強風に耐えている場面に遭遇します。
子ども達も眠っていますし、強風の中、撤収作業と言うのは現実的ではありません。
強風や豪雨で一晩中テントを支えていた家族を何度も見かけたことがあります。そして、ポールが曲がってしまったり、折れてしまったり、キャンプ場に捨てて帰る家族も目にしました。眠れずに夜通しテントを支えていたママやパパは、どれだけ不安だったでしょう。
自然相手なので過信は危険ですが、いざという時に身を守ってくれるテントの安全性は最も重視するべきでしょう。
2.通気性
夏場、暑くて寝苦しいのは子どもも大人も大変です。楽しいキャンプが苦行になりかねません。テントの4面に大きなメッシュの窓がついていたリサービアはまさに我が家が求めていたものでした。
夏場、気温が高い時間帯はメッシュにして通気性良く涼しく過ごすことができ、日没後に気温が下がってきたら窓を閉めて保温性を上げることができたので、とても快適でした。
真夏に設営する時も、この窓はとても役に立ちました。テント内で作業していても涼しいのです。おまけに他のキャンプ道具をセットするまで子ども達を中で遊ばせていても、窓からママやパパの顔が見えるから安心なのです。
3.耐水性
どんなに天気予報で晴れだったとしても、急な天候の変化には備えておかなければなりません。考えられる困った場面は、急な豪雨です。
そんな豪雨でもテント内を快適に保ってくれるのは、テントの底面の耐水圧でした。我が家が選んだリサービアの底面の耐水圧は10000㎜以上でした。この底面はとても優秀で、外がどれだけ水浸しになろうがテント内に浸水することは1度もありませんでした。
4.組み立てやすさ
購入したら、空き地や河川敷などで組み立てる練習をしてみたほうが良いと思います。
どんなに組み立てやすいテントを買ったとしても、ぶっつけ本番はハイリスクです。うまく組み立てられないイライラを夫にぶつける妻と、窮地に立たされた夫を何度見たことでしょう。
パパとママで息の合った設営と撤去ができるようになると、キャンプがより一層楽しくなることは間違いありません。
テントは季節によって変えるのがベスト
我が家は長男が1歳になった年の夏にキャンプデビューし、その年から通年でキャンプを楽しむようになりました。初回だけレンタルで済ませ、その後は一気にキャンプ用品を揃えました。どんなキャンプをするのか、家族のキャンプスタイルが決まったのです。
大きなテントは夏向き
我が家が最初に購入したキャンパルジャパンのリサービアは、居住スペースが大きめで、4方向にメッシュの大きな窓があり、風通しも良く、暑い夏を快適に過ごすことができました。テント購入の際に利用人数が表示されていますが、表示人数で利用すると少々窮屈になるため、表示人数から1~2人引いた人数を実利用人数と考えると良いでしょう。
秋冬は小さめのテントで
寒い季節のテントは小さいほうが暖かく過ごすことができます。
電源サイトにして、テント内にホットカーペットを入れれば寒さは気になりません。
暖かく過ごすために小さいテントにするのですが、実は車に積むスペース的にも小さいほうが良いのです。夏とは違い、秋冬の荷物はホットカーペット・毛布・薪ストーブ・煙突など、嵩の大きい荷物が増えるためです。
おすすめのテントメーカー3選
1.キャンパルジャパン
我が家がとてもお世話になったテントメーカーの小川キャンパルは、今はキャンパルジャパンとして再スタートしているようです。このメーカーのテントは、見た目ではなく中身で勝負というところでしょうか。とにかく強い、大きくて重いけれど、快適で何より安全、という安心感がありました。
2.スノーピーク
洗練されたデザインと機能性を併せ持った無敵のメーカーです。
我が家も子どもが小学生になっていたら、スノーピークのテントにしたかもしれません。
(子どもが小さいうちは、どうしても窓が欲しかったのです。)
低重心で風に強いだけではなく、デザインの良さはとにかくキャンプ場で映えます。
テントだけでなく、キャンプ道具全てをスノーピークで揃えているキャンパーさんがとても多いのがこのメーカーの特徴かもしれません。
3.コールマン
キャンプ場で一番良く見るメーカーだと思います。手頃な価格と使いやすさが支持される理由なのでしょう。実際、コストを考えると十分すぎるほどのパフォーマンスです。
中でもウェザーマスターは、耐水圧も十分で通気性も良いため、少々お高いですが、安心できます。
初心者だからこそ良いテントを
キャンプは、初心者だからこそ良いものを使うべきだと感じます。
アウトドアのベテランやサバイバーであれば、高機能なキャンプ道具は要らないのかもしれません。しかし、アウトドアとは無縁の小さな子どもがいる家族がキャンプを楽しもうと思ったら、ちょっとした道具ではとんでもなく痛い目に合うのです。
山登りをサンダルと半袖半パンで行かないことと同じです。
子連れファミリーの快適なキャンプは、質の良い道具を揃えることと言えます。
最後に
テント購入時に不安や迷いがあったら、アウトドアの専門店で気軽に相談してみることが大切です。その目的は製品に対しての知識を補うためだけではありません。
何より信頼できる店員さんを見つけることが重要なのです。キャンプ道具のメンテナンスで長い付き合いになることも考えられますよ。
テントは探していくと魅力的なメーカーが次々に見つかり、迷うことも多いでしょう。
海外の有名なメーカーのテントもとても素晴らしいのですが、日本のような天候を想定して作られていません。最初だけは、日本の気候に十分対応した国内メーカーで購入した方が無難です。
初めてのキャンプが楽しく快適なものになるといいですね。
ライター まちこママ
5歳と13歳の母です。ストレスのない子育てを実現するために、キャンプを始めました。
最近は頻繁に行くことがなくなってしまいましたが、長男が小学校中学年までは年に20回以上キャンプに行っていました。