
アメリカ、カリフォルニア州の公立小学校に通い始めて1年弱。
いまだに、以前通っていた日本の小学校とは違いすぎる学校生活や習慣に驚きの日々です。
前回に引き続き、アメリカと日本の公立学校の違いについてご紹介します。
カフェテリアでランチ
子供の通う学校にはカフェテリアがあり、ビュッフェ形式の朝食と昼食を食べることができます。
娘は一か月分の献立を見ながら、「今日はスクールランチ食べる」「今日はお弁当作って」と言った感じですが、母親としては日本の給食が懐かしくて仕方ないです。
日本の小学校の給食試食会にも参加したことがありますが、栄養の事を本当によく考えられた献立で味もとてもおいしくて、毎日食べに通いたいほどでした。
出典:写真AC
こちらのメニューはと言いますと、メインにピザやチーズバーガー、チキンナゲットなどが日替わりで。
あとは、サラダとフルーツ、牛乳といったところでしょうか。
さすがに、毎日スクールランチを食べてとは思えず、お弁当も作っています。
ちなみに、日本人の親を持つ子供のあるあるだと思いますが、アメリカの学校に海苔つきのおにぎりを持っていくと、「SUSHI~」とか、何かといじられるようです。
我が家も、子供が海苔付きのおにぎりを自らリクエストしてくるのでまだ作っていますが、これが何年生になったら、お弁当に入れるのを嫌がったりお友達からからかわれたりするのかな?と、今から少し気になっています。
楽しいイベントがいっぱい
私が好きなのがアメリカらしく個性を尊重するところです。
学校にいる子供を見渡しても本当に個性豊かで、髪の毛を紫や緑色にしている子もいます。
お誕生日の日は、主役自ら用意したカップケーキなどを持参しクラスみんなにお祝いしてもらい、かんむりをかぶって帰ってきます。
その他にも、バレンタインデーにはクラスメイト全員分のキャンディーを小さな袋に詰めて用意し、みんなで交換し大量のお菓子を持って帰って来たりと、ワクワクするイベントが盛りだくさん。
出典:写真AC
さらに、大人の私も楽しみにしているのがCrazy Socks Dayや、Crazy Hair DayなどのCrazyのつくイベントの日です。
いかにおかしな靴下を身に着けられるかや、奇抜な髪形をしていくかが見どころになり、おかしな格好をしていけば行くほど、みんなの注目を浴びてその日はヒーローになれます。(もちろん先生も参加します)
とても重要な募金活動
以前、他の記事でもご紹介したのですがアメリカの公立校は募金活動が非常に重要になります。(州から学校に払われる金額だけでは十分でないそうです)
新学年が始まって早々、1,100万円ほどの目標額が設定されたPledge Driveと言われる募金活動が始まりましたが、一カ月余りで目標額に達成したそうです。
ここで集まったお金は、子供たちの特別な授業(美術やサイエンス、体育などにかかる経費)などにあてられたり、先生のお給料にもあてがわれます。
前編でお話ししたように学校は格付けされており、評価の高い学校=学区がいい=生活水準の高い人が住むエリアとなるのが、一般的だと思います。
そしてさらに、そのような学区の良い学校には必然的に多額の寄付金が集まり、子供は恵まれた施設や環境で勉強でき、先生にもよりよりお給料が支払われます。
また、渡米早々に経験し驚いたのが、Jog-a-thonと呼ばれるマラソン大会です。
1時間の制限時間内で自分の子供が何週グランドを走ったかにより、親が払う寄付金が変わっていくのです。
「?」が頭の中でいっぱいでしたが、子供が走れば走るほど親からの出費が増えるという、応援していいのやらどうやら複雑なイベントでしたが、運動神経の良い娘は見事に女子部門で学年一位になるほど走ってくれました...。
恋しい日本の小学校
子供もアメリカの学校生活を楽しんでいますが、それでも日本の小学校に通っていた娘は「また日本の学校に行きたいなー」とぼそっとつぶやくことがあります。
素敵な担任の先生にも恵まれ、美味しい給食も毎日楽しみだったし、そして何よりも幅広くいろんな事が学べたのが日本の学校だったようです。
出典:写真AC
例えば、体育。アメリカの小学校には跳び箱やマット、プール、ドッジボールなどの体育の授業はありません。
体育の時間も週に一度だけです。運動会もありませんし、何か目標に向かってクラスメイトと力を合わせてやり遂げる、日本ならではの教育も私は好きでした。
体操教室やスイミングに通わずとも、ある程度のスポーツを幅広く体験できる日本の体育は素晴らしいですよね。
保護者の協力と寄付金があるからこそ、こんな良い環境で楽しく学校生活が過ごせていると最近つくづく実感しています。
日本の学校も恋しいですが、アメリカの学校生活も目一杯楽しんでほしいです。
ライター あおば
2児のママ。アメリカで楽しい子育てを目指しています。