英語?日本語?バイリンガル教育での「第一言語」「第二言語」問題

我が家の2人の子供は日本で生まれ、4歳と6歳になるまで日本で育ちました。

まだまだ、バイリンガル教育の真っ最中で親の私も手探りで模索中ですが、2か国語を使い分け将来彼らの役に立ってほしいと考えています。

1.第一言語が何語になるかは重要ポイント

この点が、幼児期の子供がバイリンガルで育つのにとても重要なポイントになると思います。

我が家の場合は、主人が英語しか話せないので
「特に何もしなくても子供は自然にバイリンガルになるだろう」
と楽観的に考えていました。

出典:写真AC

 

私は日本語で話しかけたり、英語で話しかけたり状況に応じて使い分けていましたが、長女が2,3歳になったときに

『話す言葉数が少ない』
『二語文を話さない』

などなど、言葉の大きな壁に直面しました。

当然ですが、話し始めからバイリンガルなんて夢のような展開は起こらないのですね。
娘はきっと話し始めるまでの時間、耳に入って来る日本語と英語を頭の中で必死にプロセスしていたんだと思います。

そして幼稚園に通うなどの影響から、第一言語が日本語になっていきました。
英語を話すのは仕事から帰宅した父親との少しの時間でしたので、日本語ほど上達はしませんでしたが、父親の話すことはほぼ理解していたのでヒアリング力はどんどん上がっていきました。

2.第二言語を使える環境があることも大切

家庭内で
『一親一言語』
をするようになってから、2人の子供とも言語を使い分けるようになりました。

少し話が脱線しますが、友人にアメリカ人と日本人のハーフの女性がいます。
アメリカ人のご主人と結婚しアメリカで3人の子供を育て、彼女は日本語を流ちょうに話せますが、子供には英語オンリーで育てて来たので家族の共通言語は英語です。

日本転勤を機に末っ子だけを日本の幼稚園に入園させ、上の子はインターナショナルスクールに通わせていました。
日本語が全く分からなかった末っ子も3年幼稚園に通った結果、日本語がとても上達したのですが、お母さんに話す言語は常に英語なんだそうです。

子供は親の優勢言語、劣勢言語を見極められるようで、この男の子の場合は自分の第一言語が英語であり、お母さんの第一言語も英語であることが分かっているので、わざわざ苦手な言語(日本語)をお母さんに使わなくてもよい、という認識があるようです。

出典:写真AC

 

このご家族はまた転勤でアメリカに戻ってきましたが、末っ子は機会を作らない限り日本語に触れない環境になってしまったので、ここまでせっかく身に着けた日本語力を今後どうやって持続できるかが問題のようです。
日本人の両親を持ち、海外赴任先で英語を習得した日本人のお子様の場合も同じように、せっかく習得した言語を自国に戻ってきたときにどうやって持続できるかは大きな課題になりますよね。

我が家もアメリカに拠点を移し、子供は英語漬けの生活になってから第一言語が英語に変わりました。
今まで日本で頑張ってきた英語力をつけることはもちろん必要なくなり、突然第二言語になった日本語をどうやって持続させるかが現在の問題になりました。

やはり、持続するためには先ほど述べたように、
『一親一言語』

を貫いたり、第2か国語の学校に通わせることがバイリンガル教育の成功への大きなステップになると思います。

3.第二言語に求めるレベルをどうするかが、今後の課題

今我が家が直面している問題はまさにここです。
日本語で日常会話ができればいい、ひらがな・カタカナの読みかけができればいい、日本の学校に転入できる学力があるなどなど。

もちろん、各家庭で考えは異なるでしょうし、あまり周りと比較することではないと思いつつも気になってしまうところです。

恐らく、この先日本に住むことはないのでやっと慣れてきた英語教育に集中してほしい気持ちが今はあります。
私との会話は日本語なので日常会話ができるレベルを今後維持していくのが現状と言ったところです。

出典:写真AC

 

しかしあくまでも私の考えなので、子供が成長していくうえで本人たちの意思を確認することを定期的にしていきたいです。

まだまだ、手探りのバイリンガル教育です。
正解も不正解もないからこそ、子供の成長を見ながらその時々で方向転換したりもしながら、模索していきたいです。

ライター あおば

2児のママです。アメリカで楽しい子育てを心がけています。



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