
「何も知識が無いのに子連れでキャンプに行くなんて危なくないかしら。」
「誰かに聞くって言っても、何に困るのか想像できないから、聞くことすらできないわ。」
小さい子を連れて初めてキャンプに挑戦する時は、みんな同じような不安を抱えています。
今回は、年間20回キャンプに行っていたママがキャンプ場を選ぶ時のポイントをご紹介します。
予約は複数のキャンプ場に
悪天候を避けるためのとても大切な作業です。初心者だからこそ、必要なことなのです。楽しみにしていたキャンプが、朝から晩まで雨だったらガッカリしませんか?
キャンプ中は天気でも、撤収作業の時に雨が降ってテントやタープが濡れてしまったら、ビニール袋に撤収して帰宅後に干さなければならないのです。これを想像しただけで大抵のパパやママは心が折れてしまうでしょう。
天気の良い地方でキャンプをするために、各地方のキャンプ場の同時予約が必要になります。
秋冬は大型連休でもない限り直前の予約でも間に合いますから必要ありませんが、キャンプ場の混み合う時期は、この作業がとても重要です。
この方法で、我が家は数年間キャンプ時の雨に悩まされたことはありません。
「もう降られてもいいか」
と思えるようになるまでは、この方法で予約していました。
ハイシーズンは、うっかりしているとキャンセル料が発生しますので注意してくださいね。
高規格キャンプ場を選ぶ
初心者で子ども連れの場合は、高規格なキャンプ場を選ぶことをおススメします。
高規格なキャンプ場とは、設備が充実していて、管理人さんが24時間常駐しているキャンプ場を指します。では、なぜ高規格キャンプ場なのか、理由をご紹介します。
1.頼りになる管理人さんやスタッフさん
子どもは突然体調が悪くなることもあります。何かあった時に頼りになるのが管理人さんです。子どもが小さいうちは管理人さんがいて下さることでとても安心できました。
キャンプで分からないことも親切に教えて下さいます。
2.充実した設備
家や旅館では当たり前にあって意識したことが無くても、キャンプ場に行くとたくさんの「困った」に遭遇します。小さい子がいると尚更です。
電源・お手洗い・お風呂(家族風呂・男女別浴場)・シャワー・洗濯機・乾燥機・遊具・売店等はキャンプ場にあった方が便利です。そして高規格と言われているキャンプ場の施設はとても衛生的ですよ。
3.ルールがしっかりしている
高規格なキャンプ場には、たくさんのキャンパーが来場します。夏休みは満場になって、テントサイトは住宅展示場のようになります。100家族以上が泊まるキャンプ場も珍しくありません。様々な価値観を持った家族が集まるのですからルールはとても重要です。
テントの場合は、花火をする場所が決まっているととても助かります。
火の粉がテントの幕帯に飛び、穴が空いてしまう恐れがあるのです。
そして消灯時間が決まっていることも重要です。キャンプ場の夜はとても静かです。
10m×10m位の大きなキャンプサイトでも、隣通しの声を遮るのはテントの幕帯ですから、騒いでいるキャンパーさんが近くにいると眠れません。
こういった心配はGWや夏場に多く、秋冬は滅多にありません。秋冬にキャンプをしようというキャンパーさんは、ベテランの方も多く、マナーの良い方が多いからです。
当日キャンプサイトに行ってみてから、周囲の状況に不安を抱えてはせっかくの楽しいキャンプが台無しになってしまいます。
まず、予約の時にキャンプ場に相談しましょう。子どもがいるので、静かなサイトを希望していること、グループキャンプができるサイトや、若者が多いサイトから少し離れた小さな子供連れファミリーの近くを希望していることを相談すると、とても丁寧に対応してくださいます。
4.イベントが沢山ある
キャンプ場のイベントは、ほとんどが子ども向けのものです。
季節もののイベントの他に、キャンプ場が用意する体験型のイベントや、ビンゴ大会等があります。夏は魚のつかみ取りや昆虫採集、冬は雪上バナナボートや、雪上かるた大会などがあります。
夜間のイベントで思い出に残っているのは、キャンプ場内で子ども向けの映画上映をしてくれたことです。我が家は運よく上映会場の近くにサイトがあり、子どもが映画を見ている姿をサイトでお酒を楽しみながら見ていることができました。
夏休みの間、映画を上映してくれるキャンプ場は複数ありますよ。
5.スーパーやコンビニが近くにあること
スーパーやコンビニはとても重要です。欲を言えば、ホームセンターもあると便利です。
「電池が無くなった」「薪を買いたい」などの他に、歯ブラシなどの生活必需品をうっかり忘れることがよくあります。そんな時も近くにホームセンターやスーパーがあると安心ですし、前もって分かっていれば余計なもの(調味料はかさばります)は車に積まずに現地で調達してしまった方が荷物も減ります。
野菜は現地の道の駅で購入すると、とても新鮮で美味しいですし、現地ならではの野菜を楽しむこともできます。
お肉や海の幸も、あらかじめリサーチしておいた現地のお店で調達すると、料理が楽しみになります。
6.救急病院が近くにあること(30~40分程度は許容範囲)
怪我などの緊急なことが何も起こらないことが一番ですが、何かあった時に取り返しのつかないことにならないように、病院をあらかじめ確認しておく必要があります。
この情報は、キャンプ場の管理人さんに直接問い合わせることが大切です。
最重要ではないけれど大事だったこと
必須ではないけれど、気を付けたいことが経験の中でありましたので少しご紹介します。
1.テントサイトの地面は芝生か土、チップが良い
どうして気になると思いますか?
テントサイトの地面は、土か小砂利か芝生かチップがほとんどです。
我が家は長男が1歳でキャンプデビューしましたので、たまに夜泣きをすることがありました。その場合は、外に連れ出して少し散歩をするのです。
キャンプ場の夜はとても静かです。テントのファスナーを開ける音も響きますが、それよりなにより、歩くたびにジャリッジャリッと音がするのには気を遣いました。
乳児の時期は、芝生か土、チップを選んでいた記憶があります。
2.家族風呂を予約しておく
キャンプ場を予約する時に同時に予約しておかないと、ハイシーズン(繁忙期)の当日では取れないことがほとんどです。
ゆったり露天風呂というわけにはいきませんが、慌ただしさは大幅に軽減されます。
パパを信じていないわけではありませんが、やはり安心です。
3.炊事場やお手洗いは温水が出るか確認を
小さな子を抱えていると、温水はとても助かります。
歯磨きや手洗いも真冬に冷たい水では、嫌がってしまうのです。お手伝いをしてくれるような年齢になった時も、とてもありがたい設備になります。
キャンプを楽しむ目的は人それぞれ皆違います。
楽しいキャンプになって、無事に帰って来ることができれば、それぞれの楽しみや目的を見つけることができます。素敵なキャンプになるといいですね。
ライター まちこママ
5歳と13歳のワーキングママです。海と焚火とお酒が大好きで、子育てにも熱心なタイプです。自然の中で子どもも楽しみ、私たち親も休日を楽しめたら、とキャンプに行き始めて12年になります。