【海外子育て事情】子供が発熱!日本との対処法の違いは?

日本ではRSウイルスが流行中とのことですが、子どもは季節の変わり目に体調を崩しやすいものです。
我が家も新学期が始まって順調に学校に通い始めたと思いきや!さっそく風邪をもらってきてしまいました…。次女の透明なズルズル鼻水に続き、長女の発熱&嘔吐!看病する側の親まで気が滅入ってしまいます。

さてさて、今回は風邪?のときの対処法について私が驚いた日本との違いについてご紹介しますね。

ヨーロッパでは常識?風邪にはコーラで栄養補給

私が小さいころ、熱を出したときはポカリスエットやアクエリアスなんかのスポーツドリンクを母が枕元に置いてくれていました。なんとなく体に優しく、熱で出て行ってしまった水分を補うのに良さそうな気がします。
でも、ヨーロッパで聞いた話では風邪のときはコーラでうがいをし、水分補給もコーラなのだそう。

え~?ただでさえ体が弱っているのにジャンキーじゃないかって?どうやらコーラに含まれる多量の糖分で栄養補給を…という考え方らしいです。うがいをするのは薬品っぽい味がするからなんでしょうかね?
私はやっぱり日本人。子どもにガブガブ炭酸飲料を飲ませるのに抵抗があるので、日本から持ってきた粉末タイプのスポーツ飲料やレモン、塩、砂糖で経口補水液を作って対処しています。

発熱時のお風呂はどうする?

入浴は体力を消耗するし、湯冷めが心配だということで発熱時にはお風呂を控える方もいらっしゃるかもしれません。
でも、最近は多少熱があっても汗を流し清潔を保つほうがよいという観点から短時間の入浴、またはシャワーが推奨されているようです。もちろん、ぐったりしていてお風呂どころではないようなときは体を濡れタオルで拭き上げるという方法がありますよね。

ところ変わって外国では?なんと熱が高いときには水風呂に入れろという考え方があるのです!高くなりすぎた体温を外的に下げてあげようというものらしいですが、日本人の私には受け入れがたく実践はできませんでした。逆に熱が上がりそうだけどなぁ…。

抗生物質は極力使わない

自宅でケアしていてもなかなか治らない場合には医療機関にお世話になることもありますよね。日本では、風邪でも、胃腸炎でも、病院に行って何も薬をもらわないということがあるでしょうか?
よく子どもって「抗生物質」が処方されませんか?日本人には抗生物質をもらうとなぜか安心してしまうところがあるように思います。
しかし、抗生物質って風邪に直接効くものではないんですよね。例えば風邪がもとで中耳炎や肺炎などの細菌性感染症を併発したときに初めて有効なものなのです。

ヨーロッパで小児科にかかったときには食事がとりやすいように、喉の腫れを抑えるシロップが処方されただけでした。
それでも、1週間もすれば症状は落ち着きました。十分な休息と栄養が摂れれば子どもの体は抗生物質に頼らずとも自己免疫で完治するんですよね。

もちろん、重大な病気との区別は素人には難しいもの。特に今住んでいる地域では単なる風邪か、マラリアや黄熱病など一刻を争うものなのか…という判断が大切になるので、信頼のおける、かかりつけ医を持つことは大切だなと思います。

ウイルスはみんなで共有!?

そう、自己免疫の高め方についても日本と外国ではちょっと違っていてびっくりすることがありました。
たとえば水痘。日本では1歳になったらすぐに予防接種が勧められますよね?もし、1歳前にかかってしまったら、非常に感染力の強い病気なので外出を控えさせると思います。(きっと本人も辛いでしょうし…)
でも、ヨーロッパで出会ったあるお友達は、幼稚園の先生に「今日は水痘の子がいるわよ。早いうちにかかったほうが軽く済むし、予防接種よりしっかり免疫つけられるからもらいにいってらっしゃい」と言われたというのです。

これも、子どもにしっかり免疫をつけてあげたいという親切心なのでしょうね。

子どもを育てる以上、全く病気をしないなんてことはありえませんよね。
私は子どもが赤ちゃんだったころ、「こんなに小さいのに、自分のせいで風邪をひかせてしまった…」と落ち込むことがよくありました。

しかし、風邪一つをとっても国によって考え方は様々!最近は、「病気を経験して1つ強くなったね!私も子どももよく頑張った!」と思えるようになってきました。
どこの国に住んでいても緊急時に相談できる病院を確認し、かかりつけ医を持つことが大切だなと思います。
海外旅行にしても、帯同にしても子どもの急病時に慌てないよう、情報収集を怠らず、現地での生活を楽しめたらいいですね。

ライター めりーまま
海外と日本を行ったり来たり。5歳と3歳の姉妹を育てています。



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