インターナショナルスクールを選んだ理由と幼稚園・小学校の様子

日本でインターナショナルスクール(以下、インター)と聞くと、早期英語教育に熱心な家庭や、芸能人の子どもが通うようなイメージがあるようですが、海外におけるインターはだいぶ違うように思います。
娘達をインターナショナルスクールへ通わせている理由と、幼稚園・小学校の様子をご紹介します。

インターナショナルスクールを選んだ理由

現在私たちはアフリカに住んでいますが、アフリカの多くが昔はヨーロッパなどの国から支配を受けていました。
そんな歴史的な背景から、民族の言葉にプラスして宗主国の言語が公用語となっています。
例えばポルトガル語、フランス語、スペイン語などですね。

非英語圏でも英語を扱っているのがインターナショナルスクール

私たちが住んでいる国は非英語圏です。そして、残念ながら日本人学校も補習校もありません。現地校だと、公用語1択での授業となるため、今後もし、その言葉でない地域に異動になった場合全くコミュニケーションがとれなくなってしまいます。

そこで、私たちが選んだのは公用語の他に英語を扱っているインターナショナルスクールでした。
入学手続きにしろ、面談にしろ、親の出番があります。そのときに公用語だと内容がわからない…なので英語の分かる先生がいると、私が安心!というのもインターを選んだ理由です。現地校だと幼稚園、小学校、中学校と全部違う学校に行くことになりますが、インターだと幼稚園から高校まで一貫していることもありがたかったです。

大学進学へのルートが確立されている国際バカロレア機構(IB)認定校

日本ではインターに通っていても「義務教育を果たしたことにならない」とされる場合があるようですね。
娘が通っているインターでは、国際バカロレア機構(IB:International Baccalaureate)が提供する国際的な教育プログラムに基づいた教育がなされています。

IBは国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されており、認定校では共通カリキュラムが作成されています。
つまりは世界中どこの学校であってもIB認定校であればカリキュラム、成績表などが共通だということです。日本では英語で授業をする学校を大枠でインターと呼ぶので、IB認定校でない場合もあります。

インターナショナルスクール幼稚園部の様子

海外の幼稚園や学校には、特に入学式や終業式なんてものはありません。
そして、娘たちの通う学校は面談の日以外、親も立ち入り禁止なので学校で何があったのかは子どもの話から推測するしかありません。
連絡帳も一応ありますが、病気が流行っているとか、準備物のことでたまに先生が書き込む程度です。

今は次女が年少クラスにいますが、長女のときと同じように歌を唄ったり、お絵描きをしたりしてのんびり遊んでいるようです。
一応幼稚園なのでお勉強もちょっとだけあり、今は公用語で1~10まで数えたり、アルファベットを言えるようになりました。日本語で数を数えることもまだ完ぺきではないのに、お友達と一緒だと覚えてくるので不思議です。

インターナショナルスクール小学校部の様子

長女は今小学1年生。幼稚園部に2年通ってから進学しました。

日本と違って学力があるレベルに達していなければその子のために留年させるのも当たり前なので、幼稚園の最後の面談では進学できるのか確認しました。
公用語も英語も、自分で表現することは難しくとも言われていることはわかって、努力している点を評価され、無事に年齢通りに進学できました。

だいたいの授業は公用語で行われ、午後からの部では重点的に英語の授業が行われます。
そして、実力に応じて宿題+αの補修が行われているようです。

家では教科書の音読や足し算、引き算など日本の子どもたちが1年生で習う程度のことを学んでいるように思います。
残念ながら理科や音楽、美術などは教科書を学校に預けておくものなのでどんなことをやっているのか知ることができませんが、多国籍なお友達の中でもなんとかやっていけているようです。

知りうる限り、長女のクラスにはフランス人、韓国人、中国人、スペイン人、カメルーン人、ガボン人、インド人、レバノン人と様々な国の子がいて、多様性に溢れています。
基礎的な学力取得ももちろん大事ですが、1番最初の集団教育がこのようなおもしろい環境でよかったなぁと思うのです。

私は日本人ばかりの環境で育ってきたので、今苦労していますが、子どもたちは偏見も何もなくわからないならわからないままに、そのままを受け容れて、がんばっています。

もちろん、親のサポートは必要なわけですが、それはまた次回お話しますね。

ライター めりーまま
海外と日本を行ったり来たり。5歳と3歳の姉妹を育てています。


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