【海外子育て事情】海外にもワンオペ育児ってあるの?

こんにちは!海外と日本を行き来しながら子育てをしている、めりーままです。

今回は日本で問題となっているワンオペ育児について、海外との違いをご紹介します。

 

 

そもそもワンオペ育児って何?

「ワンオペ」育児という言葉を耳にしたことがありますか?

「ワンオペ」とは「ワンオペレーション」の略称で、何もかもすべての業務を1人で回している状態のことを指します。

もともとは深夜の飲食店での一人勤務の常態化がブラックすぎるとニュースになり、「ワンオペ」という言葉が注目を浴びました。

 

出典:写真素材足成

 

では、「ワンオペ育児」とは何でしょう?それは何らかの事情によってパートナーの協力を得られずに1人で育児をすることです。

主にワンオペ育児を担うのは母親で「ワンオペママ」なんて呼ばれたりします。

シングルや、夫の単身赴任の場合はもちろん、子どもが起きる前には出勤し、子どもが眠ったあとに帰宅するような場合でも、母親は日中ほぼ1人で育児をすることになります。

 

海外でのワンオペ育児の孤独感は独特のもの

海外で生活していると実家も遠く、周りに日本語を話せる人も少なく、より一層ワンオペ育児に陥りがちです。

駐在妻は、夫が日本にいたときほどの激務でなくとも、日中は1人で子どもをみる時間が多く、やはり孤独を感じやすいもの。

私も帯同してすぐのころはお友達もまだいなくて「日本に帰りたい」と何度も涙しました。

しかし、今ではSOSを出せる心強い味方がたくさんいます!

きっと日本のママにも役に立つことがあると思うので参考になれば嬉しいです。

 

急な用事のときの強い味方!ベビーシッター

ヨーロッパの国々では共働きが当たり前。それに伴い保育所は待機児童でいっぱい!

妊娠中から登録していても、順番がなかなか回ってこないということはよくあります。

そんな場合、現地のママはどうしているのでしょう?

 

実は子どもが小さいときからシッターを雇うことが多いです。

お掃除だったり、お買い物をお願いしたり、どこまで任せるかはママ次第。

信頼のおけるシッター探しが妊娠中の第一課題だったりします。

 

出典:写真AC

 

私はどうしても子どもを連れていけない会合がある場合に、留学中の日本人学生さんをシッターとして雇ったことがありました。

子どもとの相性もあるので、事前に私も交えて一緒に遊ぶなど工夫しました。

 

そして、迎えた当日。

たった数時間だとしても、子どもなしで自由に出かけられる久しぶりの解放感!

お金に余裕があれば、ママのリフレッシュ目的で定期的に雇うのもアリだな~と思いました。

実際、両親のデートのためにシッターを雇うってこともヨーロッパでは当たり前なんですよ。

 

今必要性を感じなくとも、何かあったときにすぐ預けられるような人がいれば、ふだんワンオペだとしても心の支えになりますよね。

日本だとまだシッターを雇うのはハードルが高いかもしれませんが、いつでも頼りにできるようファミリーサポート制度や病児保育に登録しておくことをおすすめします。

 

我が家にはもう欠かせない!ドライバー

日本では子どもが学校に行くようになると、一気に自分の時間が増える!らしいですが、今私が住んでいる地域では逆に送迎にかなりの時間が奪われるようになります。

なぜかというと、学校開始時間が7:20、次女お迎えが12:10、長女お迎えが13:25と午前中だけでも学校まで3往復…。さらには長女だけ午後の部があるので15:00に学校に送り、体育がある場合には16:30に学校からスポーツ施設まで送り届け、18:00にはお迎えに行くことになります。

なので、毎日最低でも5回、最大で6回も往復することになるのです。

これには日本と違って給食がなく、お昼を食べに帰ってくることと、学校に運動ができる施設がないので街のスポーツ施設に移動する必要があることが影響しています。

ヨーロッパの国では12歳以下の子どもについては親に保護監督責任があり、子どもたちを送迎すること、留守番を子どもたちだけでさせないことが決まっているところもあります。

 

朝はパパがお仕事前に送るということも可能ですが、他の時間はパパも勤務中で送迎は無理です。

うちの場合、ママはペーパードライバー…。そこで我が家は現地のドライバーを雇う決心をしました。

これがまあ、快適!ドライバーを職業とする人なので、現地の交通事情はしっかり把握していますし、運転技術も問題なし。

子どもたちも毎日顔を合わせるのですっかり慣れて、最近では私がついていかなくとも送迎をお任せできるようになりました。

 

出典:ぱくたそ

 

空いた時間は子どもが帰って来てすぐ食べられるように食事を準備しておいたり、趣味の時間に充てられたりします。

もう単純にドライバーというよりも「子育てパートナーとして欠かせない!」と言ったら夫は苦笑いしていました。

 

子育てコミュニティを活用しよう

シッターやドライバーがいなくても、ワンオペで頑張る日本のママを私は尊敬します。

でも、ワンオペ育児って体力的なことはもちろん、精神的にきついですよね。

今日1日、気づけば子どもとしかしゃべっていない…と思うと、なんだか世間から取り残されているような気になってしまうことってありませんか?

 

そんなときに1番大切になるのは、同じ年代のお子さんを持つ仲間や、子育てを卒業した世代の方との交流の時間だと思うのです。

児童館や公園に出かけていくと同じようにワンオペ育児をしているママがいるはず。

私は「1人で煮詰まりそう」、「このままじゃ子どもに嫌なこと言っちゃいそう」と感じたときには、近所の児童館や日本人のコミュニティに出かけていくようにしていました。

誰かとおしゃべりできればストレス発散になりますし、話しかける勇気がなくとも同じように子育てを頑張っている人と目が合うだけでもエール交換した気分になれます。(私だけかしら?)

 

海外、特に欧州の企業は定時退社を当たり前とし、有休もきっちり消化します。

なので、父親の育児参加率もきっと日本よりは高いでしょう。

それに加えて、シッターやドライバー、さらには子育てコミュニティなど、母親を孤独にしない環境が整っているように思います。

出典:ぱくたそ

 

母親だから、自分1人で何とかしなきゃ!なんて気負わずに、どうしてもママじゃなきゃダメなこと以外、他者に任せてみるのもアリです。

家事・育児を任せることに罪悪感を持つ必要なんてない!と声を大にして言いたい。

ママが倒れてしまう前に、SOSを出せるようになりましょう。

 

お子さんにとって1番大切なのは大好きなママが笑顔でいてくれることなのですから…。

 

 

ライター めりーまま

海外と日本を行ったり来たり。5歳と3歳の姉妹を育てています。



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